お知らせ
申告期の挨拶 ~ 消費税の確定申告を終わって ~
陽春の候、会員の皆様には、
益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さ て、去る3月15日に所得税の、31日には消費税の確定申告が終了しました。本年は、65万円の青色申告特別控除適用初年度であることや免税点の引下げに よる消費税課税対象者の増大などにより例年と違う申告期となることが想定されました。このため、委員会等で指導計画を十分にご検討いただき、指導開始日の 繰上げや指導員の増員等を図り対応いたしてまいりましたが、思わぬ指導時間の延長で長時間お待たせしたり、事務局の狭隘等のため、会員皆様に多々ご不便を お掛けしたこともあったかと存じます。何卒ご容赦の程お願い申し上げます。
ところで、今回の指導状況の概要は別掲の通りですが、所得税指導では来所者、指導件数共に昨 年を上回る結果となりました。また、複式簿記による65万円の青色申告特別控除適用者は800名で制度上これ(65万円の青特控除)が利用できない小規模 の不動産所得者を除くと、凡そ3人に1人位の方が適用を受けたものと推測されます。勿論、この中には、従前から複式簿記記帳者もおられますが、新たに複式 簿記に挑戦し習得された方も大勢居られます。これら皆様のご努力に敬意を表する次第です。
また、消費税指導は申告期限である3月31日まで実施し、指導件数は400 件でした。今回 は、制度改正により消費税課税対象者が拡大し初めての申告という事もあり、会として十分周知をして参りましたが、消費税の性格や仕組みに対する理解が必ず しも十分ではない方も見受けられました。このため、所得税の納税額が無いのに消費税を納めるのは納得できないと言う方、出てきた税額を見て慌てる方など様 々な様相を垣間見た申告期でもありました。
なお、今回は初めての試みとして、3月20日以降の消費税申告書については、税理士会杉並支 部の先生方のご協力を頂き、申告書のチェックをして頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。また、この期間税務署内において実施した「青色(申告説 明)コーナー」では、339名の新規青色申請者が生まれ、新たな会員仲間も313名迎えることができました。これも偏に、ご多忙の中、ご協力いただいた役 員皆様のご協力の賜物と厚く感謝申し上げる次第です。
ところで、すでに新年度を迎えていますが、本年度も役職員一体となり指導活動の一層の充実に努め、会員皆様の要望に応えると共に、地域の発展に貢献し、社会的存在としてその役割と責任を果たしてまいる所存ですので、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。
平成18年4月
社団法人 杉並青色申告会
会長 高橋 新一郎