お知らせ
平成30年度 中学生による「税についての作文」杉並青色申告会会長賞受賞作品を掲載しました。
「杉並青色申告会会長賞」受賞作品
杉並和泉学園 佐藤 直紀さん
「税金は日本の養育費」
僕は小学生の時の数年間、外国の都市で生活していました。外国での生活はとても楽しかったのですが、東京の生活と大きな違いも感じました。
日本に比べると、水道の水はきれいではなく、道もきれいに整備されていなかったり、治安も日本と比べると良くありませんでした。また、国の健康保険制度がなかったので、病院の診察代は高額になります。国立の病院では安く診察してもらえたそうですが、民間の病院に比べると医療器具も十分ではないため裕福な人は民間の病院で診察を受けることができましたが、貧しい人は十分な医療も受けることができない状況でした。
「なぜ日本はその都市より生活環境が整備されていたのか、誰もが病院で診察が受けられるのか。」と考えてみると、日本がその国よりも税金をかけて生活環境を整備し、医療制度を充実させていたからだと思います。外国で生活してみて改めて日本のすばらしさを実感しました。
僕は日本がこれからもっと素晴らしい世界一の国になって欲しいと思います。
今より素晴らしい国にするためには、それに見合った環境整備が必要で、それにはお金がかかります。「東京2020オリンピック」などお金のかかるイベントもあります。もちろん、お金がかかると言って、いい加減な環境整備がされるのは嫌ですし、世界が注目を集めるオリンピックも日本で開催されるオリンピックとして、必要なお金をかけて、安全で素晴らしいものにして欲しいです。
日本が発展するための資金の元になっているのが税金です。つまり、税金は、「より良い国にするための資金」 言い換えれば、「国を育てるための養育費」なんだと思います。
一方、国のために重要な養育費を集めるためには、納税者が納得できる税金システムが重要です。税金は常に「平等」でなければならないと思います。納税者側の税金逃れや手当の不当受給、行政側の税金の無駄遣いが起こると、税金に対する不平等感が納税者全体に流通し、適正に税を納めようとする気持ちが低下してしまいます。
ここで、国に養育費をたくさん納めている高額の納税者の人には、国税庁から感謝状が出たりするなど、高額納税者に対する国からのお礼もあるといいと思います。
僕は今、収入がないので、税金は納めていませんが、それでも教育は無償で受けていますし、医療費も無料です。これも納税者の方々が納めてくれた税金のおかげです。
大人になったら頑張って仕事をして、たくさん稼いで税金を納め、日本に恩返しをしたいと思います。