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キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)

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□□□「超簡単！税情報　初心者のための税のいろは」□□□

発行元：公益社団法人　杉並青色申告会　2019/09/30 No233 読者数：2,934人

https://www.aoiro.org/

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皆さん、こんにちは。
いよいよ、明日10月１日から消費税率が10％に上がりますね。それに伴い消費
税軽減税率制度が始まります。準備はお済ですか？

今回は、消費税増税に伴っての施策「キャッシュレス・消費者還元事業（ポイ
ント還元事業）」についてお話ししたいと思います。

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┃■身近な税の話「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)」┃
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この施策は消費税増税による消費の落ち込みを回避するためと、キャッシュレ
ス化を推進するという趣旨のもと、打ち出されています。この事業を消費者の
立場から簡単に言うと「買い物の代金をキャッシュレスで支払うと、ポイント
で還元が受けられる」というものになります。

キャッシュレス決済とは主に、
１．クレジットカード
２．電子マネー
３．デビットカード
４．モバイルウォレット(QRコード等)　が挙げられます。

主導　　　　経済産業省
実務　　　　一般社団法人キャッシュレス推進協議会
実施期間　　令和元年10月から令和２年６月の９か月間
支援内容　　(1)　消費者還元５％（一般の中小・小規模事業者）
　　　　　　　　（フランチャイズ等の場合は消費者還元２％）
　　　　　　(2) 加盟店手数料率約２％代以下
　　　　　　(3) 中小企業の負担ゼロで端末導入
 

＜消費者のメリット＞
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消費税－ポイント５％なので、軽減税率対象商品
は実質消費税３％で軽減税率対象外商品は実質消費税５％でお買い物できます。

例えば、軽減税率対象外の1,000円の商品を購入した場合、５％還元なので50
円の還元となり、支払いは1,000円－50円＋消費税100円＝1,050円になりま
すが、実は５％還元は税込1,100円からの還元になりますので実際の支払は
1,100円－（1,100円×５％）＝1,045円になります。

また、タバコや酒類の販売、CDやDVDなどの著作物の販売にもポイント還元が
行われます。これらは軽減税率対象外の品目なので、中小・小規模事業者の店
舗でキャッシャレス決済にて購入するのがお得な買い方になりますね。

なお、すべての店舗がこのキャンペーンの加盟店になれるわけではありません。
対象となるのは業種ごとに定められた資本金の額や従業員数の要件に該当する
事業者となります。身近なところで考えると、商店街にあるような中小の小売
店や飲食店などは対象店舗となります。加盟を希望する店舗はクレジット会社
やQRコード決済を提供している企業と契約をすることで加盟店として登録され
ます。

対象店舗を検索するための地図アプリ及びホームページ上の地図機能が公表さ
れました。還元率や還元対象となる決済手段は、店舗によって異なります。地
図アプリやホームページで御確認ください。対象店舗は随時更新されます。

地図アプリは、Android及びiOSのデバイスで、以下のサイトから、ダウンロー
ドすることができます。

■「キャッシュレス・ポイント還元事業」の消費者向けHP
　https://cashless.go.jp/consumer/

■ホームページ上の地図機能は、以下のサイトに公開しています。
　対象店舗検索のためのホームページ上の地図機能
　https://map.cashless.go.jp/search

■また、主要な決済手段の還元方法や上限設定などの概要をまとめました。
　以下のサイトに公開しています。
　主要な決済サービスの概要
　https://cashless.go.jp/assets/doc/major_services_typeA.pdf
 

ポイント還元の方法については支払い手段によって還元時期や方法が違います。

■クレジットカード

　還元上限額がカード1枚当たり、15,000円。還元方法は「カードの請求額か
　らのポイント還元分の減額（相殺）」と「ポイント付与」の2種類があり、
　発行会社やカードのブランドによって異なる。付与時期は利用月の２か月後
　が多い。

■コード決済

　PayPayは還元方法が「PayPayボーナス」で還元時期は決済日の翌月20日前
　後。還元上限は１回の決済で25,000円相当、ひと月25,000円相当。

　楽天ペイ（アプリ決済）は還元方法が楽天スーパーポイント。還元時期は利
　用月の翌々月末日頃。上限は１回あたり25,000ポイントで、月の上限はなし。
　また、楽天ペイは還元事業の５％対象店舗以外でも５％還元を実施する。

　auPAYは、auWALLETポイントで還元。買い物から約１か月後にauWALLET
　ポイントで還元される。上限はひと月15,000ポイント。

　SuicaはJRE POINTで還元。JRE POINT登録済のSuicaが必要。

　PASMOは「PASMOキャッシュレスポイント還元サービス」を立ち上げた。
　専用サイトでの登録が必要となる。なお、PASMOのカードの上限は20,000円
　で残高との合計が２万円を超えてしまうと還元を受けられなくなる。

　例えば、PASMOの残高が19,500円の場合、500円を超えた還元はできなく
　なってしまう。

■コンビニは即時充当

　コンビニ各社では決済するキャッシュレス支払い手段を問わず、店舗での取
　引がその場で２％引きされる。
 

＜消費者のデメリット＞
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自分の利用する店舗が加盟店でない、また使用したいキャッシャレス決済を取
り扱っていない可能性があるということです。但し、事業が始まった後で加盟
店になる店舗も多く出てくることも予想されますのでこまめに情報を確認して
いく必要があるかと思います。
 

＜事業者としてのメリット＞
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ポイント還元により集客力アップが見込まれます。また、レジ締め、現金取り
扱い時間の短縮による人手不足対策、インバウンド(外国人旅行者)需要の取り
込みにもつながります。(訪日外国人の54％がクレジットカードを利用)
 

＜事業者としてのデメリット＞
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導入に際しての費用の負担もありますが今なら端末導入費用の負担ゼロ、また、
決済手数料も一定の条件のもと国が１/３補助してくれます。いまなら、デメ
リットは少ないと考えられます。
 

消費者の立場から、事業者の立場から、いろいろなメリット・デメリットがあ
りますが皆様、上手に使いこなしてこの制度をご活用ください。

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